
イケダハヤト「武器としての書く技術」:「書く勇気」で食えるブログに
ブロガーという立場の人間としては決して無視できない本、イケダハヤトさん著の「武器としての書く技術」を読みました。結果、読んで大正解でした。「書く技術」としての内容はもちろんのこと、
「ブログで食っていく」というのは、難易度的にいえば「プロスポーツ選手として食っていく」くらいのものだと思います。
P177
のようなイケダハヤト節でチクリとクギを刺されつつも、「ブログを続けていく」「食えるブログに成長させていく」ことを目指すための「書く勇気」みたいなものも教えてもらえたような気がします。
今後、この本は読書メモとしての投稿ネタで大いに活用させていただく予定ですが(笑)、まず今回は、全体的な感想を書きたいと思います。
ブログが継続できなかったのは「書く勇気」がなかったから
わたしはこれまで、何度か「ブログ」というものに挑戦してきました。しかし、ことごとく失敗してきた苦い経験があります。実はこのブログはおそらく4〜5回目くらいのチャレンジです。
原因はひとえに「書くネタが続かないから」と自己分析していたのですが、この本を読んでからは、書くネタが続かないのではなく、書く勇気がなかったんだな、と考えるようになりました。
わたしの中で「書く勇気」を妨げていた要因は2つあります。
どうせこんなことを書いても誰も喜ばない、価値がない。
平凡な日々だからこそ多くの人に共通する価値が隠れている
P48
自分が当たり前のように考えている知識や経験は、ほかの誰かにとっては全く未知の内容である可能性があります。それにたとえほかの誰かがすでに経験したことを書いたとしても、もしかすると「そうそう、それあるよねー」と、共感を呼ぶかもしれない。あるいはほかの誰かが訪れたことのある旅先のことを書いたとしても、もしかすると「懐かしいなぁ、また行ってみようかなぁ」と、懐かしんでもらえるかもしれない。
書く前から自分の稚拙なフィルターで勝手に「価値がない」なんて決めつけずに、先ずは書いてしまえばいい。それでもし反応がなければ、もともと価値がないと思ってたことだからなにも怖くなんかない。そんな風に考えることができました。
こんなことを書いてもし間違っていたら恥ずかしい。アホと思われる。
完璧でなくていいのです、今、自分がたどり着ける限界点を切り出しましょう。バカにされる恐れさえ払拭すれば、執筆は自分の「現在地」を客観的に認するすばらしい機会となるはずです。
P117
「バカだと思われる恐れ」をひとつひとつ振り払いながら情報を発信し続けていくと、自分の意見を発信することが億劫ではなくなってきます。
P244
この「完璧でなくていいのです」という言葉に、一番の勇気をもらいました。よくよく考えると、そりゃそうですよね。でもこうやって改めて言われないと気づけないもんです…。
自分の未熟さをさらけ出して、先ずは自分の現在地を認識する。でもそこで諦めてしまわないで、書き続けることで徐々に未熟だった部分を成熟させていけばいい。そんな風に考えることができました。
あと、このようなたとえ話が書かれていたのですが、
たとえば講義などに参加したとき、こんな経験をしたことはありませんか?
講義内容があまりにも専門的で、基本的なキーワードからまったくついていけない。でも、基本的なことを今さら質問するのも恥ずかしいし、失礼なようでためらわれる。
うーん、失敗した……と悩んでいたとき、教室の前の方から「かなり初歩的なんですが、この言葉はどういう意味なんですか?」と、自分が聞きたかったことが質問された!周りを見てみると、ほかの人たちも「わたしもそれが聞きたかった!」という顔をしていた……みたいなシーン。P243, 244
この状況、めっちゃよくわかります(笑)
「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」ということわざもありますし、初歩的なことをブログに書いちゃうとバカにされる、という発想ではなく、初歩的なことをブログに書けば、今さら聞けなかった疑問を抱えている人の助けにもなる、スバラシイ!そんな風に考えることができました。
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
知らないことを人に聞くのは、そのときは恥ずかしいと思っても、聞かなければ一生知らぬまま過ごすことになるので、そのほうが恥ずかしい。
知らないことを恥ずかしがったり知ったかぶったりせずに、素直に聞いて学ぶべきだという教え。
ちょっと脱線しますが、「教室の前の方から〜」というところが個人的にツボでした(笑)このようなナイスな質問をしてくれる人って、それだけ講義に対する本気度が違うから、決まって前の方の席に座ってる人なんですよねー、あるある。
まとめ
多くの人がブログを書くことで、「価値を提供する力」や「記憶力」が高まり、「組織の枠を超えて活躍できる人材」や「個人として稼ぐことができる人材」が増え、「自分と他人を癒すことができる人材」、さらには「逆境すらも楽しめるような人材」も増えていくでしょう。
P269
ブログは最良のアウトプットの場です。単にノートにまとめるようなアウトプットとは違い、インターネットという世界に公開されている緊張感があるので、それだけで段違いの効果があります。
たしかに批判などの逆境にさらされるリスクもありますが、なにより自分が書いた記事(アウトプット)が、読者にとっての有益な情報になり得るということは、ちょっとほかでは経験できないことですよね。
著者のイケダハヤトさんは、そんな逆境すら楽しめちゃってますし、やはり「プロブロガー」として成功を収めてられる方の言葉には、強烈な説得力があります。
冒頭でも言いましたが、この本からは「書く技術」もそうですが、「書く勇気」も教えてもらえた気がします。
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