
「子どもが変わる 怒らない子育て」:もし子どもがいなくなってしまったら…
photo credit: Creative Donkey via photopin cc
子育て真っ只中の方は、きっとこんなご経験があるでしょう。
- 子どもが朝起きない。
- 起きても着替えない。
- 着替え終わってもご飯を食べない。
- ご飯を食べ終わっても出掛けようとしない。
わたしたちの家庭も毎朝、このような同じシーンの繰り返しで、そのつど奥さんが怒ってばかりいます。わたしも見かねて怒ってしまうこともしばしば。
でも、ふと考えたんです。
こんなに毎朝怒ってばかりいて、いったい誰がしあわせなんだろう?
怒っている奥さんはもちろん不機嫌でしあわせなはずがない。怒られている子どもたちも「毎朝うるさいなぁ」とイヤな思いをしているだろう。そのやり取りを横で見ているわたしも当然、いい気はしない…。
はたしてこれが教育(しつけ)と言える状況なのか。正直、よくわからなくなっていました。
そんな悶々とした思いを知っていたかのようなタイトルの本「子どもが変わる 怒らない子育て」が近所の書店に並んでいたので、中身の確認もそこそこに思わず購入しちゃいました。
子どもがいなくなってしまったら、怒ることさえできない
「縁起でもないですが、もし、その日の前日に、子どもが不慮の事故にあって、目の前からいなくなっていたとしたら、その出来事自体、発生していません。
そうしたら、あなたは、子どもに対して怒ることさえできません。イライラすることさえもできないのです。」
子どもの存在があるからこそ、実は怒ることもできるし、イライラすることもできるのです。
イライラや怒りを感じることができる子どもという存在に対して、感謝をしてみるのはいかがでしょうか」P29
衝撃的でした。子どもが死んでいなくなってしまうなんて、想像したこともなかったし、したくもありません。でもそのようなリスクがまったくないのかと言われると、そんなことはないんですよね。
この文章を読んでふと、わたしたち夫婦に子どもができたと知ってから、産まれてきて今日までのことを思い返してみました。
- 夫婦で産婦人科に通い、3Dエコーでモニターに映る我が子を見て、将来の姿に思いを馳せたこと。
- 産まれてくる子が男の子か女の子かなんてどうでもいい、母子ともに健康で産まれてきてくれればそれで十分、と心から思ったこと。
- 無痛分娩を希望したのに麻酔があまり効かず、陣痛促進剤の効果もあって全然無痛じゃなかったこと。(苦笑)
- それでもなかなか産まれてこない難産で、帝王切開の承諾サインまでしたけど最後のがんばりで無事に出産できて、思わず涙したこと。
- 出産後、初めて我が子をこの手に抱っこして、あまりの小ささに危なっかしくてちょっぴり怖かったこと。
- それでもわたしの小指をそっと差し出すと、やさしく握りかえしてくれたこと。
- 初めて寝返りをうてたとき、ハイハイができたとき、奥さんだけその瞬間を見ることができた!と言われてメチャ悔しかったこと。
- 初めてつかまり立ちができたとき、よちよち歩きができたとき、夫婦で必死に「がんばれー!」って応援したこと。
- そしてうれしさのあまり、何回も立たせたり歩かせちゃったりしたこと。(汗)
- 初めて「とーたん」「かーたん」と言われたとき、うれしすぎて何回も聞き返しちゃったこと。
こんなもんじゃありません。ホント数え挙げるとキリがないほどに、子どもはわたしたち夫婦にかけがえのない幸せをくれました。そんな子が、いま目の前で不自由なく元気な姿で生きてくれている。前までの自分であれば、それだけで十分だったんじゃなかったでしょうか?
子どもが成長するにつれ、わたしたち親にも「子どもはこうあるべき」という勝手な先入観がいつしか生まれ、ちょっと思い通りにならなかっただけで怒ってしまう、ということがあまりにも多くなってきていたんじゃないかなぁと。…まったく、反省しかありませんでした。
まとめ
子どもこれからどんどん成長して社会に出て行くわけなので、これからも親がきっちり教育していくことはもちろん大切ですが、「自分勝手な怒りではなく、教育としての怒り方」を改めて考えさせられる大変良いきっかけを与えてくれました。
とはいえ、子どもを育てていく過程でまったく怒らずに過ごすということも、到底不可能です(笑)本書は「怒ってはいけない」と説いているのではなく、「大切なのは怒りやイライラを上手にコントロールしたり、上手に表現すること」と説いています。
その具体的な子育てのイライラを取り除く方法については、また次の機会にでも。
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