注目アーティスト紹介

1974年生まれの青島千穂は、東京を拠点に活躍するポップ・グラフィック・アーティストであり、コンテンポラリー・アーティストでもあります。アートカンパニー「カイカイキキ」に所属していることも特筆すべきでしょう。このグループを率いるのは、オーパス・アンダーグラウンド・アーティストである村上隆です。

青島は法政大学で経済学を専攻し、1995年に卒業しました。その後2006年には、テキサス州サンアントニオのArt Paceでのレジデンシープログラムを終了しました。興味深いことに、青島は、アートに関する正式な教育や経験、トレーニングを受けずに村上のカンパニーでキャリアをスタートさせています。

青島は、主に幻想的な光景の中にいる若い女性を超現実的に描いています。自然や幽霊、悪魔などの要素も頻繁に取り入れており、青島が制作した様々な作品は世界中で展示されています。彼女の技法は少し変わっていて、大きな画像を工業用のプリンターで紙に印刷するのです。

また、作品に深みを持たせるために、革やプラスチックなどの素材を使うこともあります。代表作の中には、なんと4.8×32.5メートルもの大きな作品もあります。また、青島は彫刻やアニメーションにも取り組んでいます。彼女の作品の一部は、ロンドンの地下鉄の駅、ニューヨークの駅の壁に展示されています。

青島の作風は「スーパーフラット」と呼ばれるもので、これは村上隆氏が展開する芸術運動です。青島はよく、「自分の作品は、宇宙をさまよっていた思考が地上に降りてきて具現化したものだ」と語っています。

2007年には、青島の数々のユニークなアイディアが反映された「The Divine Gas」という展覧会をボストンで開催しています。また、2006年にはアメリカ全土とヨーロッパで様々な展覧 会が行われました。青島が素晴らしいアーティストであることは認めざるを得ません。彼女の作品の人気は、今後、数十年経っても色あせることはないでしょう。

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